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手汗による悩み
「手に汗握る」という言葉通り、手は汗をかきやすい場所です。エクリン腺という汗が出る汗腺は人間の身体には全体に230万個もあるそうで、このエクリン腺がない部位は、非常に限られており、唇、外耳道、爪床など僅かでしかありません。
逆にエクリン腺が特に多いのは手のひらや足の裏であり、汗という機能は暑い時の体温調節のためには欠かせない人間の重要な調節機能ですが、手のひらの場合はいろいろな作業をするのに必要ですから特に滑り止めとしての目的でエクリン腺が発達していると考えられています。
この機能自体は大変ありがたいものなのですが、手に汗をかきやすい人にとっては不便なことも多いようです。
デートで手をつなぐ時にも困りますし、楽器を演奏する人でもやっかいです。筆記具も滑りやすいですし、本の傷みも早いのでよく使うテキストなどはベトベトになります。パソコンのキーボードもすぐテカテカになってしまいます。
そうでない人から見れば「手の汗くらい」と考えがちですが、当の本人にとっては結構大きな悩みのタネともなっているのです。一般的によく手に汗をかく人は他にも脇の下の汗や足の汗も多い場合が多く、多汗症であることが共通点のようです。
この多汗症については、はっきりした原因がまだ解明されていないのが実態ですが、対策方法や治療方法もあるので、ぜひ試してみてください。
手汗の原因と対策